酒と薔薇の日々 へべれけ ショートカクテル ロングカクテル リキュールとは クレーム・ド・○○とは スピリッツとは 二升五合、一斗二升五合 左 マンハッタン島 醢 三河屋 カクテルの日 したみ酒 本格焼酎の日 日本酒の日 お酒の注ぎ方 ぐっすり 呑み屋とは ラベルのお約束 酔っ払いの対処2 酔っ払いの対処1 |
酒と薔薇の日々 NEW 私がここの掲示板でも引用している 「酒と薔薇の日々(原題:The days of wine and roses)」は ご存知の通り映画のタイトルです。 ↓映画のストーリーネタバレのため反転↓ 仕事の失敗を紛らわす為に呑む酒に溺れ、アルコ−ル依存症になった作家の夫と 夫が作るカクテル「アレキサンダー」でアルコ−ル依存症になる妻が 立ち直るためにバラ園で働き始めるけれど、夫だけが克服し、更生できない妻と離婚。 図らずも自分の母親と同じような生い立ち(両親がアルコ−ル依存症の末離婚、父親に飲酒を厳しく規制される生活)を送るようになった娘の暗澹とした将来を暗示するラストで終わると言うストーリです。 隠れて呑む為に酒瓶を窓から吊ったり、観劇中「乾杯の歌」を聞いた途端 クロークに預けたコートのポケットに入れた酒瓶が恋しくて、オペラ歌手がコートに見えたり、大事な仕事道具のタイプライターを売って酒代に充てようとしたりします。 酒と薔薇の日々は 遊んでいる子供のように笑いながら走り去る 閉まりそうになっている扉に向かって 牧草のなかを駆け抜ける 前にはそこになかった"二度と戻らない"という 言葉が書かれている扉に向かって 寂しい夜が一吹きの風を露呈させる 酒と薔薇と貴女との日々へ 私をいざなったあの輝かしい笑顔の 想いでに満ちた風を 上記はジャズのスタンダードナンバー「The days of wine and roses」の和訳ですが 作詞したジョニー・マーサーも凄い酒好きで、酔っぱらって騒動を起す事も多かったそうですが、翌朝お詫びにいつも薔薇の花を贈っていたそうです。 ちなみにそもそもの「The days of wine and roses」は、英国の詩人アーネスト・ドーソンの詩の引用なのだそうで。詩人の引用好きは古今東西を問いませんね。 酒と薔薇の日々 その日々は永く続かない 涙と笑い 愛と欲望と憎しみ だがそれも我らが あの扉を通り抜けるまで と言う事で、まさに「酒と薔薇の日々」ですね、羨ましい、とか これからも「酒と薔薇の日々」を送ってください、とか 私も若い頃はまさに「酒と薔薇の日々」と言った毎日でしたが結婚した今ではもう・・とか 最近、そう言うお言葉を頂く事が増えたんですが えーと、謹んでお返し申し上げますね。(笑) ■へべれけ 「へべれけ」と言う言葉を知っていますか? すげえ酔っ払った時に「へべれけになる」「へべれけに酔う」と言う風に使うのですが この「へべれけ」の語源は「ヘーベのお酌(Hebe erryeke)」だそうです。 全能の神ゼウスとその妻ヘスとの間に生れた「青春の女神ヘーベ」は オリンピア山頂で酒宴を開く時、神々に神酒「ネクタル」をお酌して回る役目を仰せつかっていました。ところがその輝くばかりの美貌と酒の強さに、女神ヘーベにお酌をされた 神々はみな、ついつい呑み過ぎて前後不覚に酔っ払ってしまうのだそうです。 つまりヘーベにお酌をしてもらうとへべれけになる、と言う意味のギリシア語 「へーべのお酌(へーべ・エリュエーケ)」が転じて「へべれけ」になったとされています。 ちなみに、ヘーベはその後英雄ヘラクレスと結婚してお酌が出来なくなります。 で、ゼウスが鷲に姿を変えてイーダ山のふもとで羊番をしていた美しい少年ガニメーデスを さらって来て、酒宴でお酌をさせるようになりました。 ガニメーデスの両親が悲しまないよう夜空に置いたのが「Aquarius(水瓶座)」です。 水瓶の中には「ネクタル」が入って居て、彼はこれを注いでいるのです。 「ネクタル」はアンブロシア(果実)とともに「不死の食べ物」で、「ネクター」の語源です。 |